疾患紹介
腫瘍グループ
腫瘍グループ疾患紹介
悪性骨腫瘍
骨肉腫・ユーイング肉腫などの悪性骨腫瘍は、術前化学療法、手術、術後化学療法を組み合わせて行います。我々は手術として、切断ではなく患肢温存手術を目指した治療を行い、腫瘍を切除した部位は腫瘍用人工関節や液体窒素による処理骨移植を行い再建します。
良性骨腫瘍に対する関節鏡を用いた鏡視下手術
単純性骨嚢胞・動脈瘤様性骨嚢腫・内軟骨腫などの良性腫瘍では従来、大きな骨孔を開けて腫瘍を掻爬する方法で行われていましたが、当科では関節鏡を用いて小さな骨孔で手術する方法を実施しています。従来の方法に比べると低侵襲であり、腫瘍を肉眼的に確認しながら、取り残しのないように手術できることが利点と考えられております。再発率は単純性骨嚢腫と動脈瘤様性骨嚢腫では10-20%ほどになります。内軟骨腫で手指や足趾に発生したものは手の外科班にて診療を行っております。
悪性軟部腫瘍
悪性軟部腫瘍は未分化多形肉腫・平滑筋肉腫・滑膜肉腫など多岐に渡る疾患が混在しております。我々は症例に応じて術前化学療法や上述の温熱併用放射線化学療法などを行い、患肢温存・機能温存を目指した縮小手術を行っております。
転移性骨腫瘍診療
腫瘍脊椎骨全摘術(TES)などの転移性脊椎腫瘍に対する手術療法を積極的に行っておりますが、私たちは手術治療が必要か判断に難しい場合や四肢に発生した転移性骨腫瘍などの院内・院外からのコンサルテーションの窓口として骨転移外来を行っております。症例に応じて適切な手術療法、装具療法、リハビリテーションなどを行っております。
骨転移ガイドラインより改変